連想配列(マップ/ハッシュ/ディクショナリ)の要素の値を参照するには 2021/01/14

Java 2015/03/23

Signature:

V java.util.Map<K, V>#get(Object key)

// Java8以降
V java.util.Map<K, V>#getOrDefault(Object key, V defaultValue)

map.get("a");

getメソッドでは要素が存在しない場合はnullが返される。しかし、nullが返されることは必ずしも要素が存在しない場合とは限らず、値としてnullが入っている場合もあるので注意。

Scala 2015/03/23

Signature:

• def Map[A, B]#apply(key: A): B
• def Map[A, B]#get(key: A): Option[B]
• def Map[A, B]#getOrElse(key: A, default: => B): B

例

// 要素が存在しない場合は NoSuchElementException がスローされる
map("a")

// Option で取得
// 要素が存在しない場合は None が返される
map.get("a")

// 要素が存在しない場合のデフォルト値を指定
map.getOrElse("a", 0);

applyという名前のメソッドはScalaではメソッド名を省略してレシーバーとなるオブジェクト自体があたかも関数であるかのように呼び出すことができる。上記例の1つ目がそれ。

3つ目の getOrElse では2つ目の引数がデフォルト値となる。要素が存在する場合には、2つ目の引数が評価されないので、計算に時間のかかるデフォルト値を設定してもよい。

JavaScript 2014/01/22

例

map = {a: 1, b: 2}

console.log(map.a);
// => 1

console.log(map['a']);
// => 1

PHP 2014/12/22

配列の要素は [] でアクセスする。

$arr['a']

ただし、存在しない要素を取得しようとすると PHP Notice: Undefined index: a というようなNoticeが発生する。

@$arr['a']

と書けば、Noticeは発生しない。

Perl

my %hash = (a => 1, b => 2);

$hash{a}   # => 1
# または
$hash{'a'} # => 1
$hash{"a"} # => 1

my $hash = {a => 1, b => 2};

$hash->{a} # => 1
# または
$hash->{'a'} # => 1
$hash->{"a"} # => 1

Ruby 2015/03/23

ハッシュの要素は [] でアクセスする。

hash['a']

または

hash.fetch('a')

存在しない要素を取得しようとすると [] では nil が返され、fetch は KeyError の例外が発生する。

fetch は第2引数またはブロックでデフォルト値を設定することができる。要素が存在しない場合に、第2引数があれば第2引数を返し、ブロックがあれば、それを評価した結果を返す。

hash = {'a' => 1}

p hash.fetch('a')       # => 1
p hash.fetch('a', 2)    # => 1
p hash.fetch('b', 2)    # => 2
p hash.fetch('b') { 2 } # => 2

ハッシュ生成時にブロックを与えれば、[] で存在しない要素を参照しようとした場合に、例外を発生させたり、デフォルト値を返させたりすることができる。

hash = Hash.new { |hash, key| raise KeyError }

hash['a'] = 'A';

p hash['a']
# => "A"
p hash['b']
# KeyError がスローされる

Python 2014/12/22

ディクショナリの要素は [] でアクセスする。

dic['a']

ただし、存在しない要素を取得しようとすると KeyError の例外が発生する。存在するかどうかが不確かな場合は事前にin演算子でチェックする必要がある。

getメソッでであれば存在しない要素であっても例外が発生しない。

dic = {'a': 1, 'b': 2}
print(dic.get('c'))
# => None